■望遠鏡の選び方と遊び方

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2013/08/26 H著

1.知っておくべき事

  望遠鏡の魅力は?そう、遠くの物が大きく見えること。
  では、高倍率の望遠鏡を買えば、よく見えるのか?
  答えはNo!
  高倍率の安物レンズを買っても、まともに見えない。(詳しくは、3.を参照)   
そして、どのように使うのか?   
手持ちで使うのであれば、素人なら6~8倍が限界。   
玄人でも、10倍以上の物を使う人は極めて少ない。   
遙か遠くの物を大きくみたいなら、3脚がなければどうにもならない。(2.を参照)

2.望遠鏡の種類と大きさの目安

   大きさ・重さ 種 類 倍率(目安) 価格(目安) 小&軽 単 眼 鏡 ~10倍 ~ 3万円 ↑
双眼鏡(フィールド用) ~30倍 ~30万円 ↓ 望遠鏡(フィールドスコープ) ~60倍 ~50万円
大&重 双眼鏡(天体観測用) ~100倍 ~100万円
超大&超重 天体望遠鏡 ~○百倍 ~∞ 倍率 対象物、見え方 備考 10倍 野鳥など動く物 使い勝手◎、
手持ちの限界 60倍 動きが少ない物、月が大きく 三脚必要、誘導困難 120倍~ 土星や木星が見える 専用三脚、コンピューター制御台座必要   
※20倍を超えると、たかがトンビでも素人が視界に入れ続けるのは至難の業。    
そんなわけで、トンビウォッチングは、望遠鏡デビューの登竜門でもある。

3.値段の違い   ほとんどが「レンズの違い」。   

・どんなに大きく見えても、解像度が悪ければ何のありがたみもない。
    (解像度の低いPDFを拡大しても、何も分からないのと同じ。)    
・色のにじみ ← 波長により屈折率が異なる。
    それはにじみとなって現れるが、高いレンズはそれが少ない。    
・明るさ
    マゼラン星雲など、肉眼でも見える物が望遠鏡で覗くと見えなくなるのであれば、それは安物だから。
高いレンズを使っていれば、大きく見えるばかりでなく、肉眼以上に明るく見える。(レンズは光を集める物だから)   
その他、防滴性能や手ぶれ補正機能など、付加価値がつくほど高くなる。

4.購入時の検討手順  

①まず決めるべきは使用スタイル。  手持ち ← 10倍までが現実的限界。それ以上は手ぶれ補正機能などが必要。 三 脚  
②何を見たいか?    野鳥など動く物 ← 10倍以下の双眼鏡
   水鳥など動かない物 ← 60倍程度のフィールドスコーフ
゚    星空など暗い物 ← 7~20倍程度の明るいレンズが必須。視界が広い双眼鏡が◎。  遠くの星など ← 120倍以上の天体望遠鏡しかない。  
③重さ、大きさ    多くの場合、単眼鏡・双眼鏡は首にぶら下げて歩く。
   想像よりも首が疲れるので、小さく、軽いに越したことはない。
   しかし、小さくなるほど暗くなるので、そこはバランス。
   望遠鏡・天体望遠鏡は、大きく重いのを承知で買う覚悟が必要。
④予算に合わせて、以下2点を重視する。    明るさ:明るいほど◎。(明るさ表示がない物は買わない方がよい)
   視界:広い方が◎。単眼鏡より双眼鏡が広く見える。    レンズの大きさ:同じ性能・倍率でも、大きい方がはっきりくっきり見える。

5.商品別個人的評価  

①単眼鏡
   本や雑誌ではほとんど相手にされていないけど、大きさ・軽さ・使いやすさ
   そしてコストパフォーマンスと、個人的には◎。
   但し、だからこそ良い物を買いたい。  
②双眼鏡(大型の物は三脚必須)
   単眼鏡に比べて大きく・重く・使用手順の煩雑さ有りながら、 単眼鏡では得られない「視界の広さ」がある。
フィールドのみならず、流星観察などでも大活躍!!
高価だが、手ぶれ補正機能の性能は秀逸!(ホエールウォッチングなどにも最適!)

6.に記す手順を守って使うべし。  
③フィールドスコープ(三脚必須)
   天体観察に並々ならぬ興味・関心がない限り、天体望遠鏡よりはこちらをオススメする。
   野鳥のみならず択捉島の土木作業、月のクレーター、木星の衛星まで見えるので、出番は多い。
   また、デジカメと組み合わせて超々望遠撮影も可能!(←通称「デジスコ」)  
④天体望遠鏡(三脚必須)    
③の理由から、よっぽど好きな人でない限り、オススメしない。

6.正しい双眼鏡の使い方  

①紐の長さは、接眼レンズが乳首の高さになるくらいにセット  
②眼鏡着用の場合は接眼レンズのカバーをたたみ、裸眼の場合はカバーを出す。   (まつ毛がレンズに触れないようにする。)  
③両目で覗き、視界が「1つの大きな円」になるよう、幅を調節。  
④左目だけで遠くの1点を見て、ピントを調整。  
⑤右目だけで同じ点を見て、接眼レンズでピントを微調整。  ※以上の手順を踏まなければ、まともに見えません。
  これを「めんどくさい」を思う方は、双眼鏡を買わない方がいいです。