■COLAM-005_Acrobat8以降のバージョン準備必須! 電子納品できません!2013/08/21

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PDF変換時の注意

 

PDFという形式は、


もとはAdobe社が開発した形式ではあるが、その汎用性がいわゆるデファクトスタンダードと認められ、国際標準化機構 (ISO) により2008年7月にISO 32000-1としてPDF 1.7 の標準化以降、仕様の改訂はISOが預かるところとなった。
よって、PDF形式のファイルは、電子納品制度に照らし合わせたとき、そのバージョンは1.7以上であることが望まれる。
※PDFファイルのバージョンは、そのファイルのプロパティから情報を得ることができる。
 

PDF_ver1.7以上対応は、Adobe製品であれば、Acrobat8以降がPDF_1.7対応している。

よって、Acrobat7以前のバージョンではPDF_ver1.7以上を生成できないため、PDFの品質という観点からは推奨できない。
また、サードパーティー製のPDF作成・編集ソフトウェアを使用する場合も、PDF_1.7以上の形式で出力可能かどうかの検証がなされた上で使用すべきである。
 

※未だにAcrobat6や7を使用している企業を多く見る。

これを異常なことと感じないのは、未だにWIN95を使用している事を異常と感じないくらい、滑稽なことである。PDFを扱う頻度を考えれば、OSやOFFICEと同じくらい、最新を保つ優先度が高くてしかるべきと考える。また、IEとの連動の可否(アドオンの有効性)を考えると、相当優先度は高いはず。
※上記状況を緊急避難的に回避するため、旧verのAcrobatと最新のReaderが混在する端末もよく見る。、この状況はその端末に対し、フォントの問題、拡張子とアプリケーションの関連付けの問題など、様々な不安定さを端末にもたらす事実が報告されているため、推奨できない。
(不安定さをもたらす現象についてAdobe社は正式には認知していないが、旧verのAcrobatと最新のReaderが混在する状況での動作保障をAdobe社がしていないのも事実→不安定になるのが嫌なら、最新のAcrobatを買え、という戦略か?(筆者私見))
 

よくあるケース

スキャナでスキャンにより得られたPDFファイルはその生データのverは低い場合が多い。
→一度Acrobat8以上などで開き、上位バージョンで保存しなおす等の操作が求められる。
 

フォントの埋込みの制限による問題

国交省ベースの電子納品基準では、電子納品データを構成するPDFについて、フォント埋込みの制限はないが、農水ベースの基準の場合、PDFファイルへのフォントの埋込みは禁じられているので、フォントの埋込みは行わないのが基本
→フォントの埋込みは、異なる端末間での保持フォントの差を解決するが、ファイル容量の増大、フォントそのもののライセンスの問題などをはらむ為、異なる組織間でのファイル受け渡しの場面では、推奨されない。農水の電子納品基準でフォント埋込みを禁じている理由はそこにある。
 

PDFファイルへの誤解

一般にPDFファイルはその中の情報の加工や編集が出来ないものと感覚的に捉えられているが、間違った認識である。おそらくその誤った認識を多くの利用者に持たれる原因は、スキャナにより得られたPDFファイル(文書といったほうが適格か?)をイメージしているためであろう。
スキャンにより得られたPDFは、その中の文字や図形などが全てラスタ化(点郡)で表現されおり、見た目の文字も、フォントや文字コードを保持したいわゆる”テキスト”ではなくなったいるため、ワープロソフト上と同様の振舞いはしない。この状況をPDFの全てと思い込んだ結果、PDF=編集不可のも という誤解を生んでいる。
 
また、エクセルやワードファイルをPDF変換した場合、(Acrobat使用)文字はテキストの状態を保持しているが、PDF上で編集できないと思われているのは、単にその方法(Acrobatの操作法)を知らない、あるいはその機能がないアプリケーションで開いている状況を、PDF=編集不可 と誤解しているケースも多い。
 
スキャナで得られたPDFはいわば全体が画像化されていると捉えれば、画像ファイルを加工できるアプリケーション上では加工や追加が可能であり、そういう意味では編集不可であるもの、とは言い切れない。
 
エクセルやワードファイルをPDF変換の場合でも、Acrobat以外のサードパーティー製のアプリケーションによっては、PDF変換のプロセスがAcrobatと異なり、スキャナで得られるPDFと同様のプロセスにより、ラスタPDFとなる場合もある。この手のアプリは、PDF変換は印刷と同じプロセス(仮想的に全体を画像化し、点郡で再現する、つまり紙にプリントアウトしたものが、その部分を極限まで拡大してみるとCMYKやRGBといった色の点軍、さらに言うならインクやトナーの印刷基本色の点郡で表現するのと同様)であるため、この手法で変換生成したPDFであっても、見方を変えれば”画像”であるため決して編集不可ではない(アプリケーションは必要ではあるが)
 

初めから文字入力を許諾するような形式でPDFを作成するメリット

AcrobatのPro版以上のグレードの場合、PDFファイル内には、文字を入力する領域(テキストボックス)画像や動画を配置する領域などを設けることが出来る。また、Acrobatを持たないユーザでも、Readerのみで文字入力と保存ができる特殊なPDFを生成し、配布することも可能である。このフォームに入力された情報は、機械的に収集することも可能であり、よくあるWEB上の様々な入力画面等では、ベースにこのPDFが用いられるケースもある(basepageの電子決裁機能はPDFベースの入力画面・入力項目定義である)
 
定型帳票は枠線や項目名をエクセルなどのオリジナルファイルで生成し、PDF化する。生成したPDF上で表現される枠線などは、前出の”誤解”を逆手にとり、触れない、加工できないものとして、文字入力をしたい領域にテキストボックスを埋め込んでおく。こうすれば、その帳票をPDFとして開き、Acrobat上、あるいはReader上で文字を入力して帳票が完成する、という手法であれば、その体裁を勝手に変えられる恐れがなくなる。

敬体と常体